人間もどきの日常

目標もなく意味もなく、ただそこに在る

朝気づいた勝手に死んでいたい

タイトルのまんまだ。朝起きようとしたら自分の気づかないままいつの間にか死んでいること。それが今ある私のささいな願いである。

 

自分から進んで死ににいこうとは思わない。どうせ自殺しようとしたって失敗するだけだろうし、やる気なんか湧かない。これまで生きてきて、何も上手くいかなかった奴が最期の時だけ大成功だなんて、あまりに虫が良すぎるでしょうよ。

 

だからこそ思う。いつの間にか、死んでいたい。静かに、誰にも迷惑かけずに、主体性なく、ひっそりと。「消えたい」と言い換えられるかもしれない。自分が存在しなければなんて何回考えたことか。そうすれば、こんな手遅れになるほど拗らせずに済んだというのに。

 

甘ったれてるとも思う。卑怯な奴だとも思う。自分に酔っているとさえ自覚している。でもだからといって何も変わらない。誰かの忠告を受け入れるなんて私には無理だ。ましてやもう前に進む気なんて一切無いのだから。

 

この願いは、きっと叶わない。それでも私は何もしない。何も動かない風景の中で、叶うことのない願いを、ひたすら夢見続ける。